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ここ数年、他業界からIT業界への転職に興味を持たれる人が増えています。
手に職をつけるため、あるいは現職でWebサイトの更新等に触れて楽しいと思ったなど、そのきっかけは様々です。
IT人材不足が叫ばれる昨今、我々フェローシップは他業種からIT業界やWeb業界の転職を希望する人を歓迎するべきであり、応援するべきだと考えています。
ただ、ここで問題になるのが未経験で転職する場合は、「どんなスキルや資格が必要なのか」、「何から勉強したら良いのか分からない」といったことではないでしょうか。
そこで今回は、未経験だけれどIT業界・Web業界に転職を考えている方のために、スタートする際に有利になる知識についてご紹介します。
◆スキルも大事だが、まずは知識をつけることが大切
IT業界に含まれる多くの職種・職制のうち、Web業界の職種は、Webデザイナー、Webコーダー、Webディレクター等など様々なキャリアがあります。
そんな中、未経験でWe業界を目指す方の多くは、最初に制作技術であるデザインやコーディングを学ぶ傾向にあります。デザインやコーディングはWeb業界の中でも重宝されるスキルの1つで、身につければほぼ一生ものの自分の技術となります。
そのため、学ぶ順番は決して間違っていません。
しかし、他業界において常識と呼ばれる知識や用語があるように、Web業界でもスキルの前に身につけておくべき知識があるのも事実です。
就職・転職支援を数多くおこなっているフェローシップでは、入社後の初期研修時にこれらの知識に関する学習も重点的に行っており、多くのエンジニアから「現場に出て一番役に立ったのは専門用語の知識だった」との声も上がっています。
スキルを習得する際に専門用語は多くでてきて、知識がないまま学習を進めるのは大変です。運動をおこなう前に準備運動をするように、スキルの勉強をする前に、まずは土台となる知識を身に着けることをオススメします。
◆未経験でIT業界・Web業界に転職する際に有利になる知識と資格
未経験の業界に転職する際に、その業界の知識をできるだけ身につけておけば採用時だけでなく、実際に働き出した時にも有利になりやすいです。ただ、転職時に必要な知識というような決まったボーダーラインはなく、勉強するにしてもどの程度の知識をつければいいのかわからないものです。
そんな時はIT業界・Web業界の転職時にあると有利になりやすい資格の取得を目指しましょう。資格を持っていればそれだけで転職時にアピールできるうえに、専門的な知識を体系的に効率よく学ぶことができます。
IT業界・Web業界に未経験だけれど挑戦したい人向けに、オススメの資格を5つ
紹介します。
◇転職時に役立つオススメの資格:「ITパスポート」
Web業界もIT業界の中のひとつで、ITに関する基本知識がなければ、困る場面が多々あります。「RFP」や「ディレクトリ」等のIT業界では常識である単語も、他業種の人にとっては馴染みの薄い言葉です。
そこでおすすめする資格が「ITパスポート」です。
「ITパスポート」は、IT業界への入門的な資格として知られていますが、実は国家資格であり、Webだけではなく新技術や開発手法をはじめ、経営全般、セキュリティ、ネットワーク、プロジェクトマネジメントなどの幅広い知識を習得できます。
これまでITにあまり縁がなかった場合、未知の単語や概念に戸惑うこともあるかもしれません。しかし、ITパスポート試験を取得を目指すことで、これらの知識を吸収することで、IT業界で働く上での基礎を築くことができます。
▼ITパスポートの詳細はこちら
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
◇転職時に役立つオススメの資格:「Web検定リテラシー」
IT業界の中でも特にWeb業界を目指す人におすすめの資格が「Web検定リテラシー」です。
Webというとサイトを真っ先にイメージする人も多いと思いますが、現在はビジネスシーンにおいてWebサイトは必須要素となっています。また、Webサイトを持っていればよいという時代は終わり、制作しただけでなく、改善と運用を続けてWebサイトが生み出す利益を最大化することを目的とする時代になっています。
そのため、「Webサイトを使ってマーケティング活動を行うこと」=「Webマーケティング」と呼ばれる分野の知識を身につけておくことが、半ば必須となってきています。
Webマーケティングのさらに大きな概念である「デジタルマーケティング」の中に含まれますが、デジタルマーケティングの知識も身につけておくことで、ミーティングで飛び交うカタカナ用語の嵐に戸惑うことなく、クライアントは何を必要としているのか、チームメンバーの発言の意図は何なのか、そして自分自身の意見を正しく伝え、仕事の意味を理解することができるようになります。
「Web検定リテラシー」は、Webマーケティングのトレンド、UXデザインの考え方、データの集計や解析方法まで、現場で必要とされる用語や概念を広く網羅しています。
普段から目にしているWebサイトはこんな考え方で作られているのか、と知ることができるため、Web業界に興味がある人はぜひ挑戦して欲しい資格のひとつです。
▼Web検定リテラシーの詳細はこちら
https://webken.jp/literacy/entry-868.html
◇ネットマーケティング検定
Web業界の中でマーケッターと呼ばれる、いわゆるマーケティング職に興味のある方にオススメなのが「ネットマーケティング検定」です。
ネットマーケティング検定は、インターネットを使ってビジネスをしていく際に必要な企画・立案に活かせる知識を体系的に学んで身につけることができるマーケティング系の資格です。 SEOやインターネット広告をはじめ、市場調査・マーケティングリサーチの仕方、Webサイトの運用の仕方(ブランディングの方法)、Webを使った商品販売の方法など、インターネットマーケティングの基礎となる知識を幅広く学習することができます。
受験資格は特になく、誰でも受けることができ、Web業界未経験の方でも勉強すれば合格が十分に狙えるレベルの難易度です。
マーケティング職の方だけでなく、デザイナーや営業、ディレクターになりたい方など、Web業界を目指す多くの方が活かせる内容ですので、ぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
▼ネットマーケティング検定の詳細はこちら
https://www.sikaku.gr.jp/nm/
◆まとめ
他業種から未経験で転職を挑戦するのは怖いですが、知識を身につけたり、資格を取得したりすることで自信をつけることができますし、転職時のアピール要素として活用することも可能です。
未経験でIT業界・Web業界に転職を考えている人は、転職期間や目的に沿って資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、IT全般やデジタルマーケティング、エンジニア向けの技術に関する知識など、IT業界・Web業界の知識を学ぶうちに、自分自身が得意だと感じる分野、やってみたいと思う分野がはっきりと分かることもあります。
実際にフェローシップでも、自分がやりたいのはデザインだと思っていたが実はディレクションだった、コーディングだと思っていたがマーケティングだったなどの変化が生まれた社員がいます。
目指したい業種が決まっている方はそれに必要な知識を身につけ、具体的な業種がまだわからない方は興味のある分野から学習をしていき、自分自身の適正やキャリアビジョンを改めて探ってみるのもオススメです。
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