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「転職をしたいが、今の貯蓄で足りるかどうか知りたい」、「将来転職を考えるときのために、いくら貯蓄すればよいのか気になる」など、転職活動に伴う費用について知りたいという方も多いのではないでしょうか。
しかし、転職となると職場の同僚などには少々聞きにくいかもしれません。
そこで今回は、転職活動にかかる費用や必要となる貯蓄額の目安についてお伝えします。
費用を抑えるポイントについても解説します。
転職活動にかかる費用とは
当然ですが、転職活動をおこなうには費用がかかります。
一般的に貯蓄を切り崩して費用を捻出しますが、自分の貯蓄で安心して転職活動に臨めるか、不安に思っている人も多いでしょう。
転職活動は平均で3ヶ月かかるといわれていますが、転職に際し仕事を辞めるかどうかで、必要となる金額に大きな差が生まれます。
働きながら転職活動をおこなう際に発生する費用は、平均して40万円前後、退職後の場合は70万円前後といわれています。
つまり、仕事を辞めるかどうかで30万円前後の開きが生まれる可能性が高いです。
そのため、転職活動を始める時は、必要となる費用を考慮して自分の貯蓄状況を確認することが大切です。
生活費
家賃や光熱費、食費などの生活費は、生きていく上で必ず発生してしまう費用だといえるでしょう。
2019年度の家計調査によると、1人暮らしの1ヶ月あたりの生活費の平均額は163,781円です。詳しい調査結果については以下を参照してください。
※家計調査 家計収支編 総世帯 (2019年) 参照
仮に食費や光熱費を節約したとしても、家賃だけで7万円前後かかることを考えると、生活費は転職費用の中でも大きな割合を占めています。
これまで通りの生活を3ヶ月間おくる場合、必要となる生活費は50万円前後となります。
しかし、社員寮で生活している場合や会社からの住宅補助がある場合、家賃にかかる費用が減るため、50万円よりも安く抑えることが可能です。
交通費
無視できない出費の一つに交通費があります。 転職活動における交通費は、現在、住んでいる場所と希望企業との距離によって大きく変動します。
上京やIターン、Uターン、Jターンなどを考えている場合は、飛行機や新幹線を用いた移動となる可能性が高いく、場合によっては宿泊費も必要となる可能性もあります。
数回移動や宿泊をすることを考えると、10万円前後は必要となるでしょう。
また、居住地と希望企業とが比較的近い場合でも、交通費が多くかかることもあります。
特にタクシーを利用する場合は注意が必要です。
タクシーを多用し、いつの間にか最終的にはまとまった費用がかかっていた、という場合もあるので気をつけましょう。
退職に伴い時間に余裕がある場合は、1度に長期間の滞在が可能になり、交通費を安く抑えることも可能なため、宿泊費や移動の回数を確認して計画的に面接などの日程を決めるとよいでしょう。
服飾関係
スーツやネクタイなど、服飾関係にも費用がかかります。
現在の勤務先でオフィススタイルを着用している場合は必要ありませんが、私服通勤をしている場合は、面接などに適したスーツや小物をそろえる必要があります。
新卒の就職活動で着用されるリクルートスーツは、一般的に転職には不向きとされているため、ビジネス用のスーツと小物を一式そろえると、一般的に5万円前後かかることが多いです。
税金関係
忘れてはいけないのが税金関係についてです。
仕事を辞めてから転職活動を行う場合は、これまで給料から天引きされていた住民税や健康保険料を自分で払う必要があります。
収入によって変動しますが、おおよそ3万円から4万円前後が必要となることが多いです。
転職活動にかかる費用を抑えるポイント
働きながらの転職活動では30万円から40万円、退職後では70万円から80万円が必要となる可能性が高いです。
転職にかかる費用を安く抑えたい場合は、4つのポイントを意識しましょう。
短い期間で転職をする
短期間で転職することができれば、その分必要となる費用を抑えることが可能です。
一般的に転職活動にかかる期間は3ヶ月前後といわれています。少しでも早く転職を成功させることで、費用の削減につなげることができます。
効率良く、短期間で転職活動を行うためには、隙間時間の活用が有効です。
志望企業の採用担当者にランチミーティングをお願いしてみたり、通勤などの移動時間に情報収集や勉強を行ったりすることで、少ない時間でも効率的な転職活動にすることができます。
定時退社ができる人は、退社後の18時半や20時以降に面接時間を設定することも、有効手段の1つですので、ぜひ検討しみてください。
転職のタイミングを明確にしておく
転職のタイミングをあらかじめ明確にしておくことも必要です。
ボーナスのタイミングや退職金受給に必要な勤続年数など、わずか数日のずれで損得が大きく変わる場合があります。有給休暇の取得数など、事前に自身の状況について確認してから転職活動を始めましょう。
また、一般的に年度切り替えに伴い、退職者の後任が必要となる期間や新規事業が多く発足する時期などに、多くの企業が中途採用を募集する傾向があります。
具体的には、3月から4月や9月から10月にかけて募集が盛んにおこなわれるため、転職先の選択肢が増えるチャンスです。
ただし、多くの転職希望者が揃ってこの期間に活動するため、競争率が高まることには注意が必要です。
就労しながら転職活動を行う
転職活動中も仕事を続けることで、費用面での不安を大きく減らすことができます。
退職後に転職活動をおこなう場合、費用が1番の障害となります。
節約のために生活費を削ったことで精神や身体の健康を損なう場合や、収入がないという不安から企業選びに妥協してしまった場合など、満足のいく転職ができない可能性があります。
安定した収入があることで、費用面での不安を減らすことができ、転職活動に専念しやすくなるでしょう。
転職先の企業を洗い出す
転職先の企業選びも、費用を抑えるために重要です。
自分のキャリアプランを明確にすることで、自身のスキルやキャリアとマッチした企業を選ぶことができます。
高いモチベーションを維持することで、より効率的に転職活動に望めるでしょう。
また、志望企業と自宅との距離を考えることも費用面では重要です。
引越しが必要となる場合、敷金礼金などの諸経費を合わせて数十万円が追加で必要となってくるため、事前に通勤経路をシュミレーションする必要があります。
資格を取得しておく
資格の有無が採用の合否に関わる場合もあります。
転職活動では即戦力として期待されることも多いため、希望業界で求められるスキルや知識にまつわる資格を保有しておくことが、採用において有利となる可能性があります。
ただ、資格勉強に必要な参考書や受験料なども、無視できない費用です。資格取得に必要な時間も考慮すると、あらかじめ計画的に勉強を進めることが重要です。
転職エージェントに相談する
転職エージェントに相談することで、就職活動の負担を大きく減らすことができます。
転職に詳しいプロと一緒に費用のシュミレーションやスケジュール設定を行うことで、効率的な転職活動ができます。
また、転職エージェントのもつ豊富な専門知識を活かして、1人1人に最適なキャリアプランを設計することも可能です。
自分のキャリアやスキルを活かすことのできる、ワンランク上の転職活動を実現させることができます。
費用を抑えて転職活動を行うために
転職活動において、費用面は生活に関わる重要な項目です。
退職して転職活動に専念するのか、現在の仕事を続けながら転職活動を両立するのかによって、必要となるお金は数十万円単位で変わります。
それぞれのメリット、デメリットを考慮した上で、転職活動に臨む必要があるといえるでしょう。
自分にあった転職活動の仕方を考えるためにも、必要となる費用と現在の自分の貯蓄を把握することは大切です。
費用のシュミレーションなど、転職活動に不安がある方は、まずは転職エージェントに相談してみましょう。
フェローシップでは、一人一人の人生設計に基づいたキャリアプランや、転職活動のスケジュールなどを、転職の専門家に相談することができます。
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