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「未経験だけどエンジニアに転職したい」と考えている外国人の方もいるのではないでしょうか。
エンジニアには様々な種類があり、仕事内容と一致する在留資格を取得できれば、外国人でも日本でエンジニアになることができます。
近年は日本のIT人材の需要も高まってきていますので、未経験の外国人にとってもエンジニアはチャンスのある職種であると言えるでしょう。
今回は、未経験の外国人がエンジニアに転職するために必要な基本知識や転職するためのポイント、エンジニアに向いている人などをまとめてご紹介します。
ITエンジニアは未経験でも目指しやすい
ITエンジニアは未経験の方でも目指しやすい職業のひとつです。
未経験からでもキャリアアップが目指しやすい理由を解説します。
高まる需要に供給が追いついていない状態
近年急速にインターネットが普及し、あらゆる場面でIT技術が必要とされるようになりました。
物流や農業など幅広い事業におけるビッグデータの活用や、インターネットショッピングが身近になるなど、ITエンジニアの需要は急速に拡大しています。
しかし、高まる需要に対してITエンジニアの供給が追いついていないのが現状です。
常に人手不足がうたわれるIT業界では、国籍や経歴などに関係なく熱意のある方が活躍できる場面が非常に多いといえます。
若い業界なので年功序列や終身雇用を軸に据える企業が少なく、転職者の受け入れが盛んな点も魅力といえるでしょう。
スキルを磨く環境はどんどん整えられている
高まる需要に応じて、プログラミングスクールや通信教材、書籍などのIT技術を学ぶ環境が整えられています。
そのため、未経験であっても独学で学ぶチャンスは多いです。
あらかじめ自分でスキルを身につけておくことで、より安心して転職活動を進めることができます。
こちらの記事では未経験の方向けにITエンジニアに求められる勉強方法のポイントを解説しています。
ぜひこちらも参考にしてください。
▶︎【未経験者必見】ITエンジニアに必要な勉強内容と効果的な勉強方法
そもそもエンジニアとは
エンジニアとは、工学(エンジニアリング)の専門的な知識や技術を持った人材のことです。
近年では、インターネットやITの発達により情報技術に関するエンジニアが急増し、エンジニアといえばITエンジニアのことを指すことも多いです。
エンジニアの種類や会社によって仕事内容が違う
エンジニアの仕事は、エンジニアの中でさらに細かく職種に分かれており、会社によっても仕事内容が異なります。
一口にエンジニアといっても、システムの開発や設計をしたり、仕様書通りにプログラミングを書いたりなど仕事内容はさまざまです。
ただし、コードを実際に書いてプログラミングをするにはそれ相応の知識が必要ですので、未経験からエンジニアになる場合は、あまりコードを書かない基礎的な業務を任されることが多いでしょう。
未経験からエンジニアになりたい方は、事前に求人情報などから実際に行う業務内容と自分がやりたい仕事内容にギャップがないか確認しておきましょう。
エンジニアの主な種類
ここでは、エンジニアの主な職種をご紹介します。
自分がどんな仕事に就きたいのかを考える参考にしてください。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、顧客のヒアリングを通してシステムの要件定義をし、システムを設計、開発、テストまでを行います。
システムエンジニアによっては、システム開発の一部の業務を担当する場合もありますし、一気通貫してシステム開発に携わる場合もあります。
チーム内で協力して開発するため、コミュニケーション能力や納期までのスケジュール管理能力などが求められます。
システムエンジニアの求人には未経験でも応募可能なものも多いため、おすすめの職種のひとつです。
コミュニケーション能力やスケジュール管理能力は、IT業界以外でも培うことのできるスキルなので、他業界からの転職をお考えの方でもご自身の強みを活かしやすい職種です。
システムエンジニアを目指すにあたってどのようなスキルが求められるかについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
▶︎【総まとめ】システムエンジニアに向いてる人・向いていない人の特徴とは
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが作成した仕様書などに基づいてプログラミングを行います。
エンジニアと聞いて頭に浮かぶイメージに1番近い職種ともいえるかもしれません。
バグやエラーの発見・修正などを担当することもあり、高いプログラミングスキルが必要です。
プログラミング言語などの専門知識が求められるので、未経験からプログラマーを目指す方は研修制度や社内での教育が整えられている企業を選ぶことがおすすめです。
また、事前にプログラミングスクールなどでスキルを磨いておくと安心かもしれません。
こちらの記事では、需要の高いプログラミング言語をまとめてご紹介しています。
▶︎IT業界未経験者必見!現場と企業需要から見た人気プログラミング言語
WEBエンジニア
WEBエンジニアは、WEBサイトの設計や開発、運営などの業務を行います。
プログラミング言語だけでなく、WEBサーバーやセキュリティに関する知識など、WEBに関する幅広い知識が求められます。
幅広い業界の企業や団体が自社のWEBサイトを持つようになった今日、非常に需要が高まっている職種のひとつともいえます。
自分が携わったWEBサイトが公開されることで、仕事の成果が形として見えやすいのも魅力のひとつです。
WEBエンジニアの詳しい仕事内容ややりがいについて、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。
興味をお持ちの方はぜひこちらもチェックしてみてください。
▶︎未経験でWeb業界へ!需要の高いWebディレクターの業務内容・必要スキル・知識
未経験の外国人がエンジニアに転職する際のポイント
ここでは、エンジニア未経験の外国人がエンジニアに転職する際のポイントについてご紹介します。
これらのポイントを押さえて、未経験からでもエンジニアへの転職を安心して進めましょう。
ITに関する知識やPCスキルは身につけておくことはおすすめ
未経験でも、ITに関する知識やPCスキルは身につけておくといいでしょう。
実際にエンジニアがどのような業務を担当しているのか、システム開発の流れの基礎など、しっかりと知識を身につけておくことで転職後の業務をスムーズに行うことができるようになります。
ITエンジニアの登竜門とも呼ばれている「基本情報技術者試験」などを活用し、勉強してみるのがおすすめです。
こちらの資格試験を受けるにあたってプログラミング言語ではなく、IT業界で求められる基本の知識を満遍なく知る必要があるため、基礎的な力をしっかり養うことにつながります。
IT業界への転職におすすめの資格についてはこちらの記事でまとめてご紹介しています。
▶︎IT・Web業界に転職したい!未経験者が転職時に役立つおすすめの資格・スキル
アプリなどの開発経験はアピールポイントになる
転職ではスキルや経験が重視されるため、エンジニア未経験でも独学でのアプリ開発などの経験があると転職活動を有利に進めることができます。
実際に開発をしてみることで、エンジニアの仕事の理解にもつながり、転職後のミスマッチを防ぐことにもつながるでしょう。
リリースをしていなくても一度自分で一から制作を経験したということは、志望度の高さや成長意欲のアピールにもなるためおすすめです。
IT業界にまつわる資格の取得は在留資格の取得をスムーズに進めやすくなる
外国人が日本でエンジニアとして働くためには、在留資格「技術・人文知識・国際業務」の「技術」の要件を満たす必要があるなど、就労可能な在留資格が必要です。
在留資格「技術」を取得するには「業務に関連する科目を専攻して大学や専門学校を卒業していること」または「10年以上の実務経験があること」のいずれかを満たす必要がありますが、法務大臣が定める情報処理技術に関する試験に合格していれば、学歴や職歴に関する要件が免除されます。
そのため、未経験者でも試験に合格さえすれば、在留資格の申請が許可される場合もあります。
対象となっている情報処理技術に関する試験の一覧は出入国在留管理庁のHPで確認することができますので、チャレンジしたい方はチェックしてみましょう。
またこちらの記事では、ITエンジニアを目指すにあたって知っておきたい在留資格の基本情報を詳しく解説しています。
▶︎日本でエンジニアになる際に必要なビザの条件・申請方法、審査期間
未経験からでもエンジニア転職をおすすめしたい人の特徴<
それでは、実際にエンジニアに向いている人はどのような人なのでしょうか。
未経験でもエンジニアへの転職が向いている人の例をいくつかあげますので、自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。
ITやプログラミングに興味がある人
ITやプログラミングに興味がある人はエンジニアに向いているでしょう。
特に未経験者のエンジニアの採用では、ITやプログラミングに興味があるかどうかを重視して採用をしている企業もあるため、転職活動の面接では自分がいかにITやプログラミングに興味があるかをアピールできるといいでしょう。
地道な作業が苦にならない人
エンジニアは、プログラムを正常に動作させるためにテストや検証、デバッグなどの地道な作業を繰り返し行います。
1つ1つコツコツ確認しないとバグが見つからない場合もありますので、地道な作業が苦にならない人はエンジニアに向いているでしょう。
新しい知識を得るのが好きな人
IT業界は移り変わりが激しく、新たな情報が次々と登場します。
常に最新のトレンドをキャッチして自分の知識として吸収していく必要があるでしょう。
新しい知識を得るのが好きで、いつも情報収集を欠かさないという人はエンジニア向きです。
自分で手を動かして何か作るのが好きな人
新たなサービスを考えたり、何か自分の手で作り上げたりすることが好きな人はエンジニアとして活躍できるかもしれません。
エンジニアのものつくりの知識とあなたの斬新なアイディアが組み合わされば、新時代のトレンドとなるサービスを開発できるかもしれません。
未経験の外国人がエンジニアに転職成功するための方法
自分がエンジニアに向いているとわかっても、なかなか未経験からエンジニアへの転職を成功させるのは難しいものです。
ここでは、未経験の外国人がエンジニアへの転職を成功させるポイントについてご紹介します。
独学で知識をつけて資格などを取得する
独学で知識をつけて資格などを取得し、転職活動の面接などでアピールするといいでしょう。
開発経験があるとなおアピールにつながるため、時間がある方はアプリなどを自分で開発してみるのもおすすめです。
外国人エンジニアの転職に強い就職・転職エージェントを活用する
外国人向けの就職・転職エージェントを活用することで、外国人向けエンジニアの求人を多数紹介してもらえるだけでなく、在留資格のサポートや日本語での面接対策など、様々な外国人向け就職・転職支援のサービスを受けることもできます。
外国人向けの就職・転職支援に力を入れている「フェローシップ」では、未経験者のエンジニアに向けた充実した研修・教育制度やキャリアプランを踏まえたエンジニアの求人紹介などのサービスを提供しています。
まずフェローシップで正社員として採用後、個人に合わせた研修を受けていただきながら希望の職務内容に取り組めるようサポートしますので、未経験の方でも安心してエンジニアに挑戦することができます。
未経験だけどエンジニアになりたい外国人の方は利用してみてはいかがでしょうか。
フェローシップに興味をお持ちの方は、ぜひこちらのエントリーフォームからご登録ください。
※フェローシップで未経験からエンジニアを目指したい方はこちらから
出身国に特化した求人サービスを利用する
出身国に特化した求人サービスがある場合は、そちらを利用するのも効果的です。
中国語人材向け求人サイトである「TENJee」
では、中国語を話せる人材を雇用したい企業からの求人を数多く掲載しています。中国語スキルを活かしながら働くことのできるエンジニアの求人も多数取り扱っていますので、中国語が話せる方はぜひご利用ください。
※中国語を活かせるエンジニアの求人情報はこちらから
未経験だからこその注意点を踏まえて転職活動を進める
転職活動を進める上では、未経験だからこそ気をつけなければいけないポイントがあります。
例えば、実際の業務で求められるスキルについての理解は未経験者が特に注意しておく必要があります。
プログラミングスクールで学んだ内容が活かせる業務内容なのか、一つのプロジェクトをどの程度の規模感で進めるのかといった内容は、IT業界ではたらいた経験がない方には想像しにくいポイントかもしれません。
身近にIT業界で働く人がいる場合は、転職活動を始める前に話を聞いて疑問を解消しておくことがおすすめです。
また、身近にIT業界に精通している人がいないという方は、こちらの記事の内容を参考にしてみてください。
未経験からのエンジニア転職で失敗してしまったという方の事例を紹介しているので、未経験者ならではの注意点をあらかじめ知ることができます。
▶︎未経験でエンジニアに転職するために!失敗例から学ぶ転職のポイント
未経験歓迎の求人を見る際のチェックポイントをおさえる
未経験の方がエンジニアの求人を探す際には「未経験歓迎」と書かれた求人をチェックする機会も多いのではないでしょうか。
このような求人では未経験の方向けに充実した研修制度を整えた企業が多く、安心して仕事を始められる可能性が高いです。
しかし、実際にどの程度入社後のフォローがあるのか、実際に未経験からの転職者がどの程度活躍しているのかなど注意しておくポイントも多くあります。
未経験の方向けに会社を選ぶ際のポイントをこちらの記事でご紹介しているので、ぜひ合わせて参考にしてください。
▶︎未経験からITエンジニアを目指す|会社選びのポイントと注意すべき特徴
まとめ
需要が非常に高まっているITエンジニアは、未経験の方でも挑戦しやすい職種のひとつです。
今後も市場が拡大していくことが予想されるIT業界で、ぜひ理想のキャリアを実現してみてください。
フェローシップでは有名・優良企業の求人情報を多数ご紹介しています。
IT業界のお仕事も多数ご用意しているので、ぜひこちらから実際の求人をチェックしてみてください。
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