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試験を受ける外国人
2022.02.11
転職や就職に役立つ!日本語能力試験N1の難易度と合格目安を徹底解説[グローバル2]

外国人の方で就職や転職を目指して資格取得にチャレンジしたいけれど、何の資格がよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、日本語能力を測定する語学試験の中で認知度の高い、日本語能力検定の受験がおすすめです。


日本語能力試験のN1~N5までに合格していることを応募条件としている企業も多く、受験しておくと就職活動や転職活動をスムーズに進めることができるかもしれません。


今回は日本語能力試験の中で最難易度であるN1について詳しくご紹介します。
N1の難易度のレベルはもちろん、問題例、合格のポイントについても合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。


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日本語能力試験は日本での仕事探しの武器になる

「日本語能力試験(JLPT)」は、日本語を母国語としない方を対象にした日本語能力を認定する語学検定試験です。
国内外合わせて87ヵ国・地域で受験することができ、企業側の認知度も高い日本語資格のため、外国人の方は取得しておくことで仕事探しの際にアピール要素となります。


特に日本語能力試験の最難関であるN1を取得しておくことで、自身の希望する企業へ就職・転職することができる可能性が高くなります。


日本語能力試験についてもっと詳しく

日本語能力試験についてまだあまり知らない、という方はまずはこちらの記事で日本語能力試験についての基礎情報を付けておくとよいでしょう。


こちらの記事では日本語能力試験の特徴や、各レベルの難易度など日本語能力試験について詳しくご紹介しています。
日本語能力試験を活かして仕事探しを進めるポイントも合わせてご紹介しているので、ぜひ本記事と合わせて参考にしてください。
▶︎【徹底解説】日本語能力試験とは?レベル別の難易度や受験するメリット


日本語能力試験N1の難易度

日本語能力試験N1の難易度について詳しく解説します。
参照:日本語能力試験JLPT


N1レベルの読解力の目安

日本語能力試験(JLPT)公式HPによると、N1レベルの読解力の目安は、


・幅広い話題について書かかれた新聞の論説、評論など、論理的にやや複雑な文文章や抽象度の高い文章などを読んで、文章の構成や内容を理解することができる。
・さまざまな話題の内容に深みのある読み物を読んで、話の流れや詳細な表現意図を理解することができる。


とされており、幅広い場面で使われる日本語を理解することができることが、合格の基準とされています。


N1レベルの聴解力の目安

日本語能力試験(JLPT)公式HPによると、N1レベルの聴解力の目安は、


・幅広い場面において自然なスピードの、まとまりのある会話やニュース、講義を聞いて、話の流れや内容、登場人物の関係や内容の論理構成などを詳細に理解したり、要旨を把握したりすることができる。


とされています。


他の日本語試験との比較

日本語の能力を測る資格は日本語能力試験以外にも、


・BJTビジネス日本語能力テスト
・実用日本語検定(J.TEST)
・実用日本語運用能力試験(TOPJ)
など様々なものがあります。


それぞれ用途やレベルなどが異なるので、各資格を比較し自身に合った資格を取得することで、目標とする就職や転職を有利に進めることができるかもしれません。


詳しい概要はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
▶外国人向け!就職・転職に役立つ日本語スキルを測る主要資格4種類


N1合格に必要な語彙数

N1レベル合格に必要な漢字数、語彙数はそれぞれ下記の通りです。


・漢字数:2,000
・語彙数:10,000


小学校で習う漢字数が1,026文字とされているので、日本語に全く触れたことがない方とっては、とても難易度が高いことが分かります。


N1合格に必要な学習時間の目安

N1レベル合格に必要な学習時間には個人差がありますが、おおよそ900時間~1,200時間とされています。
1日5時間勉強した場合、180日(約6ヵ月)~240日(8ヵ月)かかるので、長い期間での勉強が必要になります。


N1の合格基準と合格率

N1は言語知識、読解、聴解それぞれ60点分ずつ出題され、180点満点です。
合格点は180点中100点ですが、言語知識、読解、聴解全てのパートで基準点である19点以上獲得することが合格条件となります。


また合格率は、実施年によって異なりますが、毎年おおよそ34%~40%だとされています。


日本語能力試験N1の問題例1

日本語能力試験N1レベルの問題例をご紹介します。
参照:日本語能力試験 JLPT「問題例に挑戦しよう」


N1の問題例

問題1 [漢字読み]
___の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。


彼は今、新薬の研究開発に挑んでいる。
1.はげんで 2.のぞんで 3.からんで 4.いどんで   答え:4.挑んで


問題2 [文脈規定]
(  )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。


私の主張は単なる(  )ではなく、確たる証拠に基づいている。
1.模索 2.思索 3.推測 4.推移    答え:3.推測


N2との違い

N1レベルの同じ形式の問題と比べて、送り仮名のある動詞ではなく単体の単語での出題が多いです。


例:
問題1[漢字読み]
___の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。


この黒い種からどんな花がさくのだろうか。
1.だね 2.たね 3.じゅ 4.しゅ    答え:2.たね


問題2[文脈規定]
(  )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。


日本人の平均(  )は、男性が79歳、女性が86歳である。
1.生命 2.寿命 3.人生 4.一生    答え:2.寿命


また、文脈規定での単語においても、意味が異なる単語を選択肢としているN2と比べ、N1は意味が重なる単語を選択肢としているという特徴があります。


日本語能力試験N1合格のポイント

日本語能力試験N1の合格ポイントをご紹介します。


コンテンツを活用して幅広い日本語の実例を学ぶ

テキスト等で勉強するのはもちろんですが、漫画やアニメ、映画、ドラマなどで様々な場面を知ることで、表現などの日本語応用力を身に付けることができます。


勉強の息抜きや気分転換としてもよいので、ぜひ試してみてください。


積極的に日本人と交流する

日本人と積極的に交流することで、日々勉強したことをアウトプットし、より身に付けることができます。


日本人とどこで交流すればいいのかと疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、日本人と簡単に接することができる場として、職場があります。
今の自分の日本語力でも活躍することができる職場で働きながら、実戦経験を積みスキルを磨くことができるでしょう。


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まとめ

日本語能力試験は、日本語のスキルを測ることのできる資格として認知度が高く、応募条件としている企業も多い資格です。
受験を通して、日本語の読解力や聴解力など動態的な日本語スキルを身につけることも可能です。


メジャーな資格の最難易度である日本語能力試験のN1を取得しておくことで、仕事の幅を広げることができるなど様々なメリットを得ることができるでしょう。


語学力や外国出身ならではの視点などを持つ人材を求める企業は非常に多いです。
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