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2022.12.15
韓国人材採用のポイント!雇用前に知っておきたい文化の違いや採用メリット[グロキャリ2]

グローバル化が進む今日、企業内のダイバーシティ化や高度な語学力を持つ人材の確保を目的として外国人採用に乗り出す企業も増えています。

海外で生まれ育った人材を迎え入れることで、日本人だけではなかなか思いつかないようなアイディアが生まれることも多く、企業にとって魅力的な刺激がもたらされます。


その反面、言葉や文化の違いから予期せぬトラブルを経験する企業も少なくありません。 外国人を雇用する際には、その国の特徴について会社側も理解を深めておくことが非常に重要です。


そこで今回は外国人材の中でも特に韓国人に着目し、より円満な関係性を築くためのポイントや採用のコツについて詳しく解説します。


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韓国人を雇用する際に知っておくべきポイント

韓国の首都ソウルは日本からも非常にアクセスがよく、成田や羽田からは飛行機で2時間半前後、福岡からは1時間半弱で渡航することができ、観光客やビジネス上の交流も盛んです。

ここでは、そんな日本のお隣に位置する韓国で生まれ育った人材を雇用する際にぜひ知っておきたいポイントをまとめてご紹介します。


韓国と日本のビジネス上の関わり

韓国と日本とのビジネス上の関わりと聞くと、アイドルや俳優などの芸能界を想像する人も多いのではないでしょうか。

韓国の芸能人を応援する日本人は非常に多く、そのグッズや出演するドラマの消費量は非常に多いです。

反対に韓国では日本ドラマやアニメ、漫画、アイドルなどの人気が高く、両国の間でのエンターテインメントコンテンツの交流は盛んといえます。


また、このような韓国スターの人気もあってか近年は韓国の服飾品や化粧品も人気が高く、日本の街中で韓国製品を目にする機会も増えています。

キムチやチヂミといった韓国の伝統料理はスーパーでも流通しており、カップ麺などハングルが記載された韓国の食品が店頭に並ぶ光景も一般的になりつつあります。

日本の街中でも韓国料理店は多く並んでおり、日本社会に韓国の食文化は浸透しているといえるでしょう。


韓国がグローバル市場で展開している製品としては、スマートフォンや家電といったエレクトロニクスも重要です。

サムスンやLG、ヒュンダイを筆頭にグローバル展開を進めており、同じく家電などの機会産業に強みを持つ日本とはしのぎを削る存在といえるでしょう。


日本と比較すると面積・人口共に小規模な韓国では市場の小ささゆえにかねてから海外進出に積極的で、英語などの語学教育も盛んです。

他を見る視点は、日本にわたり就職を目指す韓国人材にも繋がる部分が大きいでしょう。


韓国の基本的な国民性やビジネス文化

同じアジア地域の国であり古くより日本と交流の多い韓国ですが、やはり日本とは異なる価値観やビジネス文化を持っています。

ここでは一般的に韓国人の国民性とされている考え方の特徴やビジネス上の文化をご紹介します。

もちろん全ての韓国人にここでご紹介する内容が当てはまるわけではありませんが、ぜひ参考になさってください。


年齢に基づき敬意を表する意識が強い

目上の人を敬い、振る舞いや敬語などで敬意を表す文化は日本と韓国で共通しています。

ただし、韓国では日本よりも年齢に対する意識が強いです。

そのため、年下の上司や年上の部下、役職は同じでも年齢が異なる同僚に対する接し方に関して、日本人とは違うという違和感を感じる場面があるかもしれません。


ストレートに意見を伝える人が多い

韓国人は日本人と比べて何事も臆せずにストレートに口にする傾向があります。

例えば上司に対して明確に自分の意見を伝えたり、なかなか触れにくい話題についてもしっかりと発言する人は多いです。


日本人は空気を読む風潮が強く、自分1人だけ異なる意見を持っていたとしても口に出さずに終わる人は多いですが、韓国人の多くは自分の考えや意見をきちんと表明します。

日本の同調圧力的な風土とは相反する文化なので、このような臆せず発言できる人材は、仕事上のディスカッションを活発化させてくれる存在になるといえるのではないでしょうか。


その反面、人間関係上のトラブルにも繋がる可能性がある要素でもあります。

特に人事や管理職など韓国人材を受け入れる際のフォロー役になる立場の方は、背景にこのような価値観があると留意しておきましょう。


感情を表現しぶつかり合う場面も多い

自分の意見をストレートに伝える傾向のある韓国人は、感情についてもしっかりと表明する人が多いです。

自分の感情を前面に出して相手と本音でぶつかり合うことを大切に考えており、正義感も強いため互いに感情をぶつけながら議論することもあります。


日本人の場合は感情的になることを避ける人が少なくないので、韓国人側が違和感を感じることもあるかもしれません。

韓国人が感情を露わにするのは単に幼いというわけではなく、本音で相手とコミュニケーションを取ろうとしているのだと理解しておくとよいでしょう。


比較的せっかちな人が多い

韓国人は日本人と比べてテンポ感が早く、せっかちな印象を受ける可能性があります。

日本では何か決断をする際には慎重に議論を重ね、上司に何重にも確認をとりながら進める作業方針がよく見受けられます。


それに対し国では、何事も即決しできるだけ早く成果を出そうとする姿勢が一般的です。

これは過程も重視し評価対象となる日本と、結果を重視する成果主義の韓国との違いともいえます。


仕事中の雑談は日本よりも許容される傾向がある

韓国人と一緒に働いていると、仕事中によく雑談をしていると感じるかもしれません。

日本では雑談することをサボっている、集中力が足りないとマイナスに捉える人が多いですが、韓国では雑談に対して悪い認識はあまりありません。

仕事上の雑談は自然なことであり、同時に同僚との重要なコミュニケーションのひとつだと捉えている人は非常に多いです。


昼食代が支給されるのが一般的

韓国の会社では、社員に対して昼食代を支給する場合が非常に多いです。

日本ではこのシステムをとる会社はかなり少ないため、選考の中であらかじめ昼食代の支給はないことを伝えておきましょう。

各種手当についても日本と韓国とで当たり前の認識が異なる場合があるので、入社する前に日本人社員に対する説明よりも詳しく伝えておくことをおすすめします。


韓国人を採用するメリット

韓国人を採用することで得られるメリットを、韓国ならではの特徴を交えて5つご紹介します。


日本語が得意な人材が多い

韓国は、諸外国と比べて高度な日本語スキルを持つ人材が多い特徴があります。

韓国では中学や高校で日本語の授業を選択することができ、早い段階から日本語に親しんでいる人が多くいます。


また、韓国語と日本語は文法に共通点が多く、比較的学習のハードルが低いです。

以上のような背景から、高度な日本語スキルを持って日本を訪れる人が多いといえます。


若い人材を確保しやすい

これは韓国人採用に限った話ではありませんが、外国人を対象に採用を実施することで若い人材を確保しやすくなります。

現在日本では少子化が問題となっており、若い人材が足りないと感じる企業も多くあります。

そこで募集対象を日本人に限定しないことで、一気に応募者の分母を増やすことに繋がります。


戒律が厳しい宗教を信仰している人が少ない

外国人採用の際には、宗教上の違いからトラブルに発展しないか不安に思われる方も 多いのではないでしょうか。

韓国は日本と同じく無宗教の人が多く、戒律が厳しい宗教を信仰している人が少ない傾向にあります。

もちろん、特定の宗教を信仰している韓国人もいますが、他の地域と比べてその割合が少ない点は大きな特徴といえるでしょう。


日本の文化や風習に理解がある人が多い

日本のドラマや漫画、アニメに触れて育った韓国人は、これらのコンテンツを通して日本の文化や風習に慣れ親しんでいる傾向があります。

エンターテインメントの交流が盛んな日本と韓国だからこそ、慣れない外国での生活やマナーなどにいち早く馴染んでくれる可能性が高い点は大きな利点といえるでしょう。


韓国進出や韓国企業とのビジネスの足がかりになる

韓国人を採用することで、韓国進出や韓国企業とのビジネスを有利に進められるといえます。


韓国語と日本語という高度な語学力はもちろんのこと、韓国ならではの価値観や流行を社内に共有してもらうことで、日本人だけではなかなか得られないアイディアや戦略が生まれる可能性は高いです。


韓国企業との商談においても、韓国のビジネスマナーを理解しネイティブならではのコミュニケーション能力を発揮してくれる韓国人材は非常に頼もしい味方といえるでしょう。


韓国人を採用する際の注意点

韓国人を採用する際には、文化や価値観が違うからこその注意点もあります。

特に難しいのが日韓関係への配慮です。

日本と韓国は交流が盛んでお互いの文化を尊重し合う人は多くいます。


しかしながら、歴史上わだかまりがあるのも事実であり話題によってはトラブルにも繋がりかねません。

国同士の対立にまつわるトラブルを避けるためには、事前に歴史や現在起こっているトラブルの事例について理解しておくことが重要です。

採用の際には「韓国人」と一括りに捉えるのではなく、目の前の個人の素質や人柄と向き合いましょう。


韓国人が日本で働きたいと考える理由

より多くの韓国人求職者に応募してもらうためにも、なぜ韓国人が外国である日本で働きたいと思うのか理解しておくことが重要です。

ここでは韓国人が日本での就職を希望する際のよくある理由をご紹介します。


日本独自の就活システムや採用基準が魅力的

日本では新卒一括採用と呼ばれるシステムが一般的で、多くの学生が同じタイミングに就職活動を実施します。

この時企業側は仕事に繋がるスキルや知識よりも、その人の人柄や将来性を評価するポテンシャル採用をおこなうのが一般的です。

日本ならではの就活システムに惹かれて日本での就職を目指す韓国人は多くいます。


韓国では就職競争が日本以上に激しく、また日本のポテンシャル採用とは違ってスキルやインターンシップなどの就労経験を評価する傾向があります。

韓国人は高い英語力を持つ人が多く、さらに日本語スキルもあわせ持つ人材は日本企業から高い評価を受けることができます。


日本留学などでインターンシップ経験が少ない学生にとっては、日本企業の方がより高く評価してもらえる可能性も高いため、日本での就職を志すケースがあります。


韓国よりも長期的なキャリア形成ができる

日本は韓国よりも定年退職の時期が遅いため、より長期的なキャリア形成を目的に日本での就職を目指す人は多いです。

日本の定年退職は現在65歳ですが、韓国では40代後半になると多くの人が定年退職を考えるようになります。


韓国では60歳までの雇用が法律で定められているものの、実情としては多くの人がより早い段階で退職しています。

長期的なキャリアを築けるのは一部の優秀な層のみとなっている韓国と比較すると、安定してキャリアを築ける日本は魅力的だと感じる人は多くいます。


安定している優良中小企業が多くある

日本には福利厚生や給与面が充実している中小企業が多い点も韓国人にとって魅力的なポイントのひとつです。

やはり日本人にも人気の高い大手企業への就職はハードルが高いです。

しかしながら、その他の選択肢となる中小企業にも魅力的な優良企業が多いため、慣れない外国の地であっても日本での就職に挑戦したいと考える韓国人は多くいます。


日本と地理的に近く帰省などもしやすい

冒頭でお伝えした通り、日本と韓国は地理的に非常に近いため、実家への帰省もしやすい点は魅力です。

韓国人は家族を大切にする意識も強く、週末やお盆休みなどを利用して気軽に母国へ帰れる距離というのは大きなメリットといえます。

選考の中の質疑応答や会社説明の中で、有給休暇の取得数や年間の休日日数などについてもしっかりと説明しておきましょう。


韓国人材を採用する方法

外国人採用に挑戦したいけれど、どのように進めればよいかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは外国人を採用するおすすめの方法をご紹介します。


外国人材に強い転職エージェントを利用する

外国人材に特化した転職エージェントを利用することで、転職のプロの力を仮りながら納得の採用を進めることができます。

転職エージェントは求職者一人一人と面談を重ねることで、それぞれの強みや希望しているキャリアプラン、これまでの経験からわかる人柄などへの理解を深めます。


一人一人の特性を理解した上で企業とのマッチングを進めてもらえるので、求職者・企業双方の納得度が高いです。

外国人採用のポイントなども教えてもらえるので、外国人採用の流れや必要な手続きについて知りたい方にもおすすめです。


外国人採用ならフェローシップ

外国人の採用にあたってプロのサポートを受けたい方は、フェローシップにご相談ください。

フェローシップでは、求職者と向き合いながら長期的なキャリアプランも交えて求人をご紹介しています。


長期的な目標を踏まえてマッチングを測ることで、入社後のミスマッチも少なく企業側の納得感も非常に高いです。

外国出身の社員も多数在籍しているので、外国人として日本で仕事を探し働く上での悩みや注意点も交えて採用活動をお手伝いします。


これまで多くのマッチングをサポートしてきたプロが採用担当者様のお悩みや疑問点の解決をお手伝いいたしますので、ぜひフェローシップにご相談ください。

こちらから求職者の方にご紹介している求人をご確認いただけます。

※フェローシップによる求人のご紹介の様子はこちらから


求人サイトで募集する

最も基本的な方法ではありますが、求人サイトに募集要項を掲載するのもおすすめです。

特に外国人材向けの求人が集まっている求人サイトや、大手ナビサイトに募集要項を掲載することで、より多くの韓国人材に自社のことを知ってもらうことができます。


ポイントとしては、日本語要件や必要な在留資格など外国人の方ならではの応募条件についても明記しておきましょう。

また、福利厚生や各種手当などについても、日本の当たり前が海外では珍しいこともあるのでより詳しく記載するのがおすすめです。


自社ホームページやSNSなどで募集する

採用に関するコストを抑えたい方に人気なのが、自社ホームページやSNSで募集要項を掲載する方法です。

特にSNSでの採用活動は日本でも注目が集まっている方法のひとつです。 動画や写真を掲載しやすく、ダイレクトメッセージで直接コミュニケーションをとれる点も魅力です。

成功すれば爆発的に情報を拡散できるので、他の採用方法をメインで取り入れる場合にも併用してみてはいかがでしょうか。


まとめ

日本から地理的に近いこともあり、文化や人の往来が盛んな韓国において日本に渡って就職したいと考えている人は少なくありません。

日本文化に親しんでいる人も多く日本語や英語が堪能な傾向があるため、韓国人材の採用に着目する企業は増えています。


韓国人採用を成功させる上では、韓国の文化や価値観について理解するとともに、韓国人が日本での就職を目指す理由を踏まえた採用活動が重要です。

慣れない外国人採用に不安を感じている採用担当者の方は、ぜひフェローシップにご相談ください。


経験豊富なプロが採用活動をサポートするだけでなく、求職者の強みや弱みを踏まえたマッチングをおこないます。

外国人採用を成功させたいという方は、ぜひ一度フェローシップにご連絡ください。


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