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外国人社員と日本人社員
2022.03.11
正社員への転職が難しい?外国人が正社員として働くためのポイント・転職方法[グローバル1]

卒業式がもうすぐだけどまだ仕事見つからない、応募しても書類すら通らない、転職したくてもなかなか正社員の仕事がない…。
上記のことを外国人の求職者からよく耳にします。

日本で生活するなら、やはり収入が安定している正社員として働きたいと思う外国人の求職者は多いです。特に、ここ数年はコロナウイルスのせいで、それを実感している外国人は多いです。

しかし、コロナ禍によって正社員として働ける仕事は減っているため、外国人の求職者による転職・就職等は以前に比べてより一層厳しくなっています。
この厳しい状況を突破するために、どうすればいいでしょうか。

今回は外国人が正社員として働くために事前にやっておくと良いことや、効果的な就職・転職方法を解説します。

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外国人求職者が正社員になるために事前にやっておくこと

ここでは外国人求職者が正社員になるために、事前にやっておくと良いことを解説します。

日本語能力検定はN1を取る

弊社で長い間、外国人にお仕事を紹介しているコンサルタントと一度外国人の方の就職状況についてお話をしました。
そのコンサルタントによると、「日本語能力検定のN1を取った外国人の方が、取っていない外国人の方に比べて書類通過率が高い傾向がある」とのことです。

日本語特有の言葉のニュアンスや、外国語に比べて画数の多い文字などはとても難しく、習得するまでに諦める方も多いですが、日本で正社員として働くのであれば一定の日本語力が求められます。

したがって、まずは日本語能力試験N1の取得を目指しましょう。
下記の記事はその取り方について説明していますので、ぜひご覧になっていただければと思います。
日本語学習のコツ!日本語能力試験N1で満点を取るための方法を解説

きちんと自己分析をおこなう

「パワハラを受けているから転職したい!」
「給料が低いから求職したい!」

など、様々の思いで転職活動を始めた方もいると思います。
当然、これらの考えは転職理由としては間違っていません。

しかし、転職をしたい理由だけでは就職先を見つけることはできません。
企業の面接をパスするには、自分がどのような人間なのかをアピールして、どういう人間なのか知ってもらうことが大切です。

自分をアピールするには、まず自己分析をして自分を知る必要があります。
本当に転職すべきかどうか、自分と他の求職者の違いを見出し、それをアピールポイントにすることと、自分が本当に活躍できる職場がどこなのか明確にすることで、転職活動・就職活動を有利に進めることができます。

それでは、どうやって自己分析すればいいでしょうか。

転職することで何を実現したいか?

まず、ネガティブな理由ではなく、転職することによって、どんな自分になりたいかを考えましょう。

例えば、転職理由が「収入を上げたい」であれば、どうして収入を上げたい?どこまで上げたい?いつまでその収入を稼ぎたい?について考えましょう。

転職することで実現したいことを明確にすることで、現在転職すべきかどうかや、どんな応募条件の仕事にエントリーすれば良いかが分かります。

自分はどんな性格?

企業の面接では自分の性格について聞かれることも多いので、性格も分析しておくと良いです。
性格を分析する上で参考になるのが、仕事における喜び、怒り、哀しみ、楽しさです。
仕事において、どのようなことに対して喜び、怒り、哀しみ、楽しさと覚えたのかを書き出してみましょう。

仕事における感情を分析することで、自分がどのような人なりたいのかや、どのような仕事が自分に合うかがわかります。

キャリアとスキルの棚卸――現在までどんなことをやってきたか?

現在を起点に、3か月前、半年前、1年前どのような業務をやってきたか、その中に印象が残っているエピソードは何か、その仕事に挑戦するためにどのようなことを考えてみましょう

また、どのような努力をしたか、またはどのようなスキル/能力を発揮したかを書きだしてみることも大切です。

下記の表を埋めることで、自分の強みを洗い出すことができます。

業務 印象に残ったエピソード 仕事を挑戦するために考えたこと 仕事に挑戦するために努力したこと 発揮したスキル/能力
3か月前
半年前
1年前

自分の強みは言語化する

他にはない自分の強みは就職活動をするにあたって、アピールポイントとなります。

先ほどキャリアとスキルを書き出した時に洗い出した強みを、下記の通りに言語化にしましょう。
強みは何か?(例:周りに気を配れる/アイディアが豊富 など)
⇒それをサポートする具体的なエピソード(仕事やこれまでの人生で強みを発揮できた経験)
⇒それで得た成果/勉強になったこと

強みを言語化することで、履歴書に記入する際に具体的にPRが記入できますし、面接の際の自己のPRもしっかり伝えられます。

日本で使っている履歴書を用意する

国によって履歴書の内容は異なっており、国によっては顔写真や志望動機といった項目がない履歴書もあります。

しかし、日本の場合は名前・住所・生年月日・経歴・顔写真・志望動機・強みなど様々な項目が書かれた履歴書が使われています。
そのため、日本での就職活動に適した履歴書を用意して、それぞれの項目を細かく記入しておきましょう。

企業によっては履歴書の内容が書類審査に関わることもあるので、校正しながら丁寧に仕上げましょう。

就労ビザを用意しておく

外国人が通っていた学校を卒業して社会人として働く場合、ビザを留学ビザやワーキングホリデービザから就労ビザに変更する必要があります。

就労ビザにも色々な種類がありますが、一般的とされているのが技術・人文知識・国際業務の就労ビザです。
IT系の職業をはじめ、マーケティングやコンサルティング、通訳やクリエイターなどほとんどの仕事は技術・人文知識・国際業務の就労ビザに該当します。

ただ、就労ビザに変更する場合はこれまで学んだ知識を生かせる職業に就かないと認められません。ビザをとるには学んだ内容と仕事の内容に関連性が必要なので、就労ビザのことも考えて就職活動を行いましょう。

外国人が正社員になるには?効果的な転職・就職活動

外国人が正社員として働くのは難しいことも多いですが、効果的に転職・就職活動が行えれば正社員として働くこともできます。
ここでは正社員として仕事を見つけるためのコツを解説します。

転職エージェントを活用しましょう

先ほど弊社のコンサルタントの話も出てきましたが、求職者よりもやはり転職エージェントなどのほうが、企業が求めているスキル、人材、経験について詳しいです。
そのため、外国人求職者がやりたい仕事と企業が外国人求職者にお願いしたい仕事とのミスマッチングが減り、理想な仕事に就ける可能性が高くなります。

また、転職活動はそれなりに精神的な負担になることが多いです。
よって、「履歴書はこんな書き方でいいのかな…」、「まだ結果連絡のメールが来ていないけど、また落ちたかな…」、「面接はどんな質問をされるかな…」などを心配してしまう外国人も少なくないと思います。

転職エージェントでは履歴書と職務経歴書の添削、事前の面接対策などもできるため、転職エージェントを利用することで心配事を少しでも減らすことができます。

派遣も実は利点がある

正社員で働きたい外国人求職者にとって「派遣」と聞くと長く安定して働けないイメージがあるかもしれませんが、実は派遣にもメリットがあります。

派遣でも正社員になれる可能性がある

派遣を始めればずっと派遣しかできないと思っている方がいると思いますが、そんなことはありません。

実は紹介予定派遣の仕事という、一定期間に派遣社員として働き、派遣社員と企業両方の合意で正社員になれる仕事もあるので、派遣だからといって正社員になれないわけではありません。

むしろ、実際の働きぶりを見て正社員にするか判断してもらえるので、より正社員になれるチャンスは大きいです。

未経験で挑戦できる

未経験で他の職種または業種に挑戦したい方には、いきなり正社員になるよりも派遣の方がおすすめです。

まず派遣の仕事で経験を積んで、ゆくゆく正社員になるのも一つの選択肢だと思います。
また、派遣の仕事で培った経験は就職・転職活動の際のアピールポイントにもなるでしょう。

ブランク短縮には有利

仕事をやめて、次の職場に入る期間をブランクと言い、あまりブランクが長くなると、今後の転職に不利が生じる可能性があります。
そのため、転職活動においてはなるべく早く仕事を見つけてブランクを短縮する方がいいです。

派遣の仕事の多くは面接の回数が1回となっていて、手早く仕事を見つける可能性が正社員として働くよりも高いので、ブランク短縮にはかなり有利です。
ブランクを短くして、経験を積みながら正社員として働ける次の仕事を探すのも一つの戦略と言えるでしょう。

学生の場合はインターンから正社員の採用に繋げられる

まだ学生の場合は、企業が行なっているインターンシップに参加して採用につなげることもできます。
インターンに参加していれば実際の仕事ぶりを見た上で、判断してもらえることもあるので、正社員として働ける可能性が高いケースもあります。

まとめ

株式会社フェローシップのWebサイトには外国人求職者向けの求人を多く掲載していますので、正社員を目指したい方はぜひご覧ください。
※外国人求職者向けの求人一覧はこちら

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