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近年人気が高まっている地方転職をご検討中のITエンジニアの方も多いのではないでしょうか。
地方は物価が安く通勤時の負担も少ないため、より快適に生活ができるメリットがあります。
そんな魅力的な地方への転職を考える際には、求人数や求められるスキルなどの地域差を理解しておくことが大切です。
そこで今回はITエンジニアの地域差や、地方転職のメリット・デメリットを解説します。
また、フェローシップでは全国各地の求人をご紹介しておりますので、ぜひ一度こちらをご参照ください。
地方転職の人気は高まっている
ITエンジニアに限らず、近年は地方転職の人気が非常に高まっています。
人気の高まりもあり、「Jターン転職」「Uターン転職」「Iターン転職」という言葉を耳にする機会も増えてきました。
この3つはそれぞれ都会で働いていた方が転職で地方に移住することを指しています。
Uターン転職は、地方出身者が都会で就職した後、転職で生まれた地方へ戻るケースです。
それに対してJターン転職とは、地方で生まれ育った人が都会で就職したあと、地元ではなく地元近くの地方都市で転職するケースを指します。
また、Iターン転職は都会で生まれ育ち都会で就職した人が地方で転職するケースを指します。
出身地や転職で移り住む場所で呼び名が変わっているものの、いずれも地方転職を表す単語です。
それぞれのメリットや転職方法については以下の記事で解説していますので、興味をお持ちの方は合わせてご参照ください。
エンジニアの仕事における地域差
地方転職を兼用する中で懸念される方も多いのが、仕事の内容や待遇に関する都会と地方の地域差です。
ここでは求人数、求められるスキルの傾向、企業の傾向の3点について都会と地方の地域差を解説します。
違い①求人の数
転職を考える上で地域差を感じやすいポイントのひとつに求人数があります。
地方と比べると都会の方が人口・企業数ともに多いため、必然的に求人の数も多い傾向があります。
転職先を検討する上で、地方の方が都会よりも選択肢が少なくなる可能性が高いでしょう。
ただし、地域密着型の求人サイトや求人誌のみに求人を掲載している会社や、自社ホームページ経由しか募集をしていない会社も地方には存在します。
そのため、大手ナビサイトで検索した際に閲覧できる求人が少なかった場合でも、探し方を変えることで選択肢を増やすことが可能です。
違い②企業の規模や形態
地方と都会とでは、企業の形態や規模の傾向にも差が生まれやすいです。
大企業の本社や大きな支店は都会にある場合がほとんどなので、地域によっては大手企業への転職が難しい可能性があります。
また、設立されて間もないスタートアップ企業も都会に集中している傾向があるため、地方の方が少ないといえます。
反対に地方の方が多い企業タイプとしては、大企業の関連会社や下請け会社、そして地域に根ざしている工場と本社が併設されているタイプのメーカーなどです。
全体的に社内システムの管理者としてITエンジニアを募集している企業が多く、ウェブ開発やアプリ開発の求人は非常に少ない傾向があります。
近年ではメーカーなどその他の業界の企業が社内にIT系の部署を設けるケースが増えているので、IT企業というジャンルに囚われずに探すと多くの求人と出会える可能性があります。
違い③需要の高いスキルの種類
都会と地方とでは企業の形態や規模が違うため、需要の高いスキルが異なる傾向があります。
特に地方の求人に多い職種は社内SEです。
中小企業や地元の大手メーカーなどが多い地方転職の場合は、工場が併設されたオフィスでの勤務が想定されている求人が多いです。
そのため、工場での製造や在庫・発注の管理などに求められるシステムの設計や管理を任される可能性が高いです。
また、歴史の長い企業などでは自社で開発した独自のシステムを利用しているケースも多く、近年開発されたソフトウェアなどに対応していないケースもあります。
汎用性の高いスキルを身につけた上でその会社独自のシステムに適応する力が求められるでしょう。
地方の会社に転職するメリット
地方転職で得られるメリットをご紹介します。
通勤の負担が少ない
実際に地方転職をした方の意見で多く挙げられるのは、通勤の負担の少なさです。
都会では満員電車や渋滞などラッシュ時にストレスを感じる場面が多いです。
リモートではなく出社型の働き方の場合、通勤は毎日必ず生じるのでストレスが積み重なって負担になっている場合も多いのではないでしょうか。
地方の場合、都会よりも人が少ないため混雑による負担は感じにくいです。
都会では満員電車を避けるために時間をずらして出社していた方にとっても、自分に都合のよい時間に行動できるのは大きなメリットとなるでしょう。
家賃や食費などの出費を抑えやすい
地方は都会と比べて、全体的に物価が低い傾向があります。
日々の食費はもちろんのこと、特に家賃を低く抑えられるケースが多いです。
同じような生活スタイルを送っていても趣味や貯蓄にあてられるお金が増え、気持ちの面でも余裕が持てるようになったと感じる方もいます。
地方の会社に転職するデメリット
何事にもメリットがあればデメリットもあります。
ここでは地方転職をする前にご留意いただきたい注意点について3点ご紹介します。
求人や案件の数が少ない
繰り返しにはなりますが、地方は都会と比べて求人数が少ないです。
そのため、仕事を探すにあたって選択肢が少ないと感じる方もいます。
また、実際に働く中で携わる案件の数や種類が都会よりも減る可能性もあります。
企業や人口の数が多い都会は常に新たなビジネスが生まれますが、それと比較すると地方の方が変化は少なく案件数も比例して都会より少ない場合が多いことには留意しておきましょう。
都市部よりも給与や案件あたりの報酬が少ない
収入面でも注意点があります。
都会と比べると地方の方が1つの案件あたりの報酬が少ないケースも多いです。
地方は家賃や食費など物価が低い分、給与も都会よりは低めに設定されている可能性が高いといえます。
求人を探す際に都会の感覚で条件を設定してしまうと、検索結果がかなり少なくなってしまうケースもあるので、まずは相場を把握するようにしましょう。
未経験からエンジニアに転職する方法
高齢化により働き手が減っている日本ですが、とりわけIT業界は需要が高まり続けていることもあり人手不足が深刻化しています。
しかしながら、これは労働者目線で捉えると売り手市場で非常に有利な状況と考えることができます。
特に未経験から転職するハードルが大きく下がっているため、初めてIT業界に挑戦する方にとっても大きなチャンスといえるでしょう。
ここでは未経験からITエンジニアを目指す方法や流れを簡単にご紹介します。
詳しいポイントについてはこちらの記事で紹介しているので、興味をお持ちの方は合わせてご参照ください。
まずは職種への理解を深める
未経験からITエンジニアを目指す場合は、まず初めに職種ごとの特徴を理解することが重要です。
ITエンジニアと一言で表す場合も多いですが、システムエンジニアやインフラエンジニア、フロントエンドエンジニアなどその種類はさまざまです。
それぞれ求められるスキルや技術が違うため、まずは自分が興味のある仕事はどの職種かを理解してきましょう。
未経験でも独学やスクールなどでスキルを磨いておく
人手不足のIT業界では、「未経験OK」と銘打たれた求人も増えています。
しかしながらこの未経験とは「実務未経験」を意味している場合も多く、IT業界やプログラミングについての知識が全くないまま挑戦するのは難しいです。
もちろん研修が手厚く、知識やスキルがほとんどない状態でも応募できる企業もあります。
しかしながら、ITエンジニアを理解しないまま入社し、研修でいざ学んでみたら思っていたのと違ったとミスマッチを感じてしまう危険性もあります。
現在はプログラミングスクールやオンラインセミナーなども増えており、スキルアップしやすい環境が整っています。
未経験歓迎の求人に応募する場合でも、事前にスキルを磨いておきましょう。
どんな勉強をすれば良いかわからない方は、需要が高いプログラミング言語を紹介しているこちらの記事もご参照ください。
地方への転職を成功させる方法
最後に、地方転職ならではのポイントを解説します。
地方転職はスケジュール管理が重要
都会での転職と比べて、地方転職ではスケジュール管理がより一層重要になります。
地方での対面面接に参加するには移動のお金や手間がかかるため、経済的にも体力的にも負担は大きいです。
そのため、同じエリアにある企業への応募時期や企業との日程調整を工夫し、複数の面接をできる限り1回の滞在でこなせるよう調節することが望ましいといえます。
また、職先が決定したあと、地方転職者の場合は引越しの準備や手続きが必要になります。
入社日までに新しい物件探しや荷造り、住民票等の各種手続きをおこなう時間を確保しなければならないため、ここでもスケジュール管理能力が問われるでしょう。
転職エージェントを活用して効率的に進めるのがおすすめ
地方転職の場合は、求人探しや企業研究、その土地の給与水準の把握など情報収集がより難しい場合が多いです。
スケジュール管理と合わせて情報収集面でも負担の大きい地方転職では、転職のプロである転職エージェントの活用が重要といえます。
地方転職に強いエージェントを利用することで、情報収集の手間が省ける可能性も高く。より効率よく転職活動に望めるでしょう。
フェローシップは内閣府が出している「プロフェッショナル人材事業」というプロジェクトに参加しており、地方転職者のサポートをおこなっています。
全国各地の求人情報をご紹介可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。
フェローシップへの登録は完全無料で、こちらのフォームから簡単にお申し込みいただけます。
まとめ
近年人気が高まりつつある地方転職は、Jターン・Uターン・Iターンの3種類に分類されます。
いずれの場合でも共通して理解しておく必要があるポイントは、地方と都会の地域差です。
都会と比べて企業数や人口が少ない地方では、大手ナビサイトで掲載されている求人数が少ないです。
地元の求人誌限定求人の求人をチェックしたり、地方転職に強いエージェントに紹介してもらったり等の工夫が必要でしょう。
また、求められるスキルや求人の種類にも違いがあり、地方の方が社内SEの需要が高い傾向があります。
物価が安く通勤の負担も少ない地方での働き方に大きなメリットを感じる方も多いです。
フェローシップでは全国各地の求人をご紹介しておりますので、まずは一度こちらをご参照ください。
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