COLUMNS
Web業界の3大職種といえば、ディレクター、デザイナー、コーダー(エンジニア)。
デザイナーやコーダーは「何を作るのか・どのような技術が必要そうなのか」をイメージしやすいためか、希望者が多い職種です。
その反面、何をするのか具体的な想像がしにくいディレクターは希望者が少なく、フェローシップの面接においてもディレクターという言葉自体を知らない方が多数いらっしゃいます。
しかし、現場において最も不足しているのはディレクターです。
Web業界では10年以上も常にディレクター不足であり、各社がディレクターの確保や育成に躍起になっています。
今後ますます必要とされるWebディレクターはどんな業務をおこなう職業なのか。
そして、未経験者が学ぶべきスキルについてご紹介します。
Webディレクターは慢性的に不足、
冒頭でもお伝えしましたが、Web業界では慢性的にディレクターが不足しております
一方で、デザイナーやコーダーは、需要と供給のバランスが崩れている状況です。
デザイナーの場合は、仮に希望者が10名いたとしたら、実際の需要は1名程度。
コーダーの場合はスキルレベルによって上下しますが、こちらも希望者が10名いたとして、実際の需要は3名程度です。
また、デザイナーとコーダーの業務はAI化が進んでいますので、未経験者が業界参入に当たって要求されるスキルレベルはさらに高くなっています。
Webディレクターの需要は高い
Webディレクターはクライアントだけでなく、デザイナー、エンジニアなどの専門職の方ともコミュニケーションを取る必要があるため、幅広い知識と経験が求められます。
会社によって具体的な仕事内容は変わりますが、総合的にスキルを持っている即戦力のWebディレクターは引く手あまたです。
もちろん、未経験でもWebディレクターになりたい人を歓迎している会社も多くあります。業務を通してスキルと経験を身につけて、1人前のWebディレクターになれれば、キャリアアップを目指すことも可能です。
IT化はますます進んでいくことが予想されますので、Webディレクターの需要は今後も高まることでしょう。
Webディレクターの業務内容とは
Webディレクターは職種の性質上、デザイナーやエンジニアなどに比べて業務内容がわかりづらいところがあります。
Webディレクターの代表的な業務の流れ
ディレクション(direction)の意味は、「方角、方向、指示、指揮、命令」。
つまり、ディレクターの最大の役割・目的は、仕事の方向性を指し示すことです。。
代表的な業務の流れは以下のとおりです。
- クライアントの希望・要望をヒアリングする
- どのような手段で実現するのか考え、指示書を作成する
- デザイナーやコーダーへ指示書を渡し、制作を依頼する
- 出来上がった成果物を確認し、リリース(インターネット上に公開)またはクライアントに納品する
このように、ディレクターはクライアントと制作メンバーの間に立って要件を整理し、方向性を決めるのが仕事です。
デザイナーやコーダーのようにユーザの目に触れる最終的な成果物を制作しない代わりに、それ以外の全てがディレクターの職掌ともいえます。
よって、企画を考えることや人と関わることが好きな方に向いているのが、ディレクターのポジションです。
Webディレクターの活動範囲
また、Webディレクターの活躍の場は、いわゆる「Web制作」だけでなく、SNS運用やマーケティングオートメーション、インターネット広告等の範囲に広がっています。
そのため、近年ではWeb制作ではなく、デジタルマーケティングと呼ばれるケースが増えています。Web制作はあくまでもデジタルマーケティングの中の一分野、という扱いです。
大規模案件では、ディレクターは各分野に対して専門的に特化し、スキルや知見を高め、自身の価値の向上を計っているのです。
未経験者の場合はアシスタントから始まることが多い
Webディレクター未経験者の場合は、ディレクターのアシスタント(アシスタントディレクター)からスタートすることが多いです。
まずはレポートや簡単な指示書の作成等の定型業務から携わり、徐々に非定型業務を任され、最終的には自ら考えて動けるディレクターへの成長が期待されています。
未経験の場合は少し難しく感じる部分があるかもしれませんが、Webディレクターは裁量のある成果に結びつきやすいやりがいのある仕事です。未経験からでも募集している会社はありますので、挑戦したい方は探してみてください。
Webディレクターに必要なスキル・知識
Webディレクターに求められる主なスキルや知識をご紹介します。
コミュニケーションスキル
Webディレクターはクライアントと社内の間に入って調整ごとをおこなう機会が多い職種ですので、コミュニケーションスキルは必須です。
クライアントがどのようなニーズを持っているのか、どこに課題を感じているのか、エンジニアやデザイナーにどのように伝えたらスムーズに進むのかなど。
関係各所と調整をおこなう際に、プロジェクトが円滑に進むように密なコミュニケーションを取ることが求められます。
マネジメントスキル
Webディレクターはプロジェクトの進行管理をおこなうことも多いです。そのため、マネジメントスキルも欠かせません。
スケジュール通り進んでいるのか、何かトラブルがあった場合はどのように解決するのか。進捗を把握しつつ、先回りしてリスクがあればケアするなど、プロジェクトを先導していくことができるWebディレクターは重宝されます。
課題解決能力
会社によって異なる部分もありますが、Webディレクターはプロジェクトの方向性を決めたり、施策内容を決めたりすることも多い職種です。そのため、どのように課題を解決をして、成果を出していくのか、といった部分を考える力も必要になります。
クライアントの利益創出を常に考えて行動していけるWebディレクターは、クライアントからの信頼を勝ち取ることができるので、より重要なプロジェクトを任せてもらいやすくなります。
実務的なMicrosoft Office(Excel、Powerpoint、Word)のスキルも需要
いきなりデジタルマーケティングに関係のないツールが出てきた、と思われるかもしれません。 しかし、多くのWebディレクターは日常的にMS Officeを使用します。 データの集計・分析、提案書の作成、レポートの作成、ワイヤーフレームの作成、課題管理、見積書の作成、WBSの作成、要件定義書の作成、議事録等々・・・。Webディレクターは、これらのドキュメントを作成してクライアントやチームメンバーへ提案・依頼をおこないます。
簡単な依頼であれば口頭で済ませることもありますが、言った・言っていない論争や認識のすれ違いによる手戻りを避けるためにも、ドキュメント化しておくことが重要です。
案件によっては目的ごとに特定のツールを使用する場合もありますが、MS Officeはどの現場でも必ず役立ちます。
業務として関わっているデジタルマーケティング分野によっては、常にいくつかのMS Officeドキュメントを開いていると言っても過言ではありません。
また、会社によってはMS Officeではなく、Google Workspaceを使用してる場合もあります。
とはいえ、ExcelとGoogleスプレッドシート、PowerpointとGoogleスライド、WordとGoogleドキュメントは非常に似たツールであるため、MS Officeでの操作に慣れていれば大きな戸惑いはなく技術を置換できます。
ベテランディレクターの中には、マクロのみならずVBAでMS Officeツール間を連携し、ルーチンタスクの自動化を計っていることもあります。
ルーチンタスクの自動化は、単純に自身やチームの生産性が向上するだけでなく、ヒューマンエラーの防止にも役立ちます。
ミスの少ない仕事は、クライアントからの信頼の第一歩。
MS Officeのスキルを高めることは、業務の効率化だけでなく、信頼の獲得に繋がるのです。
MS Officeに関するスキルは、「Webディレクターにおすすめのスキル」で取り上げられるケースは少ないのですが、フェローシップではディレクターへの第一歩としての習得をお勧めします。
参考:MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)公式サイトはこちら
IT、デジタルマーケティング全般に関する概念・用語の理解
こちらについては、以前ご紹介した「IT・Web業界に転職したい!未経験者が転職時に役立つおすすめの資格・スキル」に詳細を記述しています。
ITに関する基本知識、デジタルマーケティングに関する基本知識を得ることで、業務の目的や作成すべき指示書の意味を理解し、よりクオリティの高い仕事へ結びつけることができます。
▶︎IT・Web業界に転職したい!未経験者が転職時に役立つおすすめの資格・スキル
まとめ
Webディレクターの業務の範囲は広く、またデジタルマーケティングの各分野で求められる専門スキルは異なります。
だからこそ、体系的な知識を得て、より自身の特性やキャリアビジョンにマッチした方向性で磨きをかけることも可能です。
また、Webディレクターは直接的にお客様のビジネスに貢献できることも魅力のひとつです。
自分自身が考えた企画や改善施策がお客様のビジネスに結びつき、ユーザの満足度に繋がっていく様子を一番近くで見ることができますので、非常にやりがいのあるお仕事です。
Webディレクターにご興味ある方は、ぜひ一度、フェローシップにご相談ください。
サポート体制が充実していますので、未経験者の方でも活躍することが可能です。不安なことがあればお答えすることも可能です。まずはお気軽にご連絡ください。
フィットする求人がすぐ見つからない、転職はこれからという方
Fellowship登録 (転職支援サービス)をしませんか?
あなたに合ったキャリアプランを、いっしょに考えます